鹽竈神社は、全国にある「しおがま(鹽竈・鹽竃・塩竈・塩竃・塩釜・塩釡)神社」の総本社。創建年代は不明だが、平安時代初期に編纂された文献にすでに登場している。
主祭神は、塩土老翁神(しおつちおじのかみ)という海や塩の神様。航海・交通の安全祈願や、塩の神様であることから清めや浄化のご利益があるとされる。
小高い森の上に鎮座する鹽竈神社へのぼる参道には、表坂・七曲坂・裏坂がある。
七曲坂(ななまがりざか)が最も古く、神社創建と同時期の奈良時代頃に形成された。七曲坂は古来からの神様の通り道で、つづら折りの坂を曲がるたびに浄化されるとされる。
表坂は男坂とも呼ばれ、202段の石段が鹽竈神社へと一直線に向かう。いつからか、この階段を上がると良いエネルギーを授かれると言われるようになった。
境内には、鹽竈桜、シダレザクラ、シキザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラが植えられている。塩竈桜は国の天然記念物に指定されており、見頃は例年5月上旬頃。