月読宮(月讀宮)は、伊勢神宮の内宮(ないくう)の別宮。内宮は五十鈴川の上流域に鎮座するが、月読宮は内宮から約2.5Kmほど離れた五十鈴川の中流域にある。
主祭神の月讀尊(つきよみのみこと)は、月を神格化した夜を統べる神とされる。イザナギとイザナミが生みだした神であり、アマテラスの弟神、スサノオの兄神にあたる。日本神話においてアマテラスとスサノオがよく登場するのに比べると、ツキヨミの登場場面は少ない。
数少ない登場場面においてツキヨミは、保食神(うけもちのかみ)が口から吐き出した米飯や魚などで自分をもてなしたことに「汚らわしい」と怒って保食神を斬ってしまった。それを聞いたアマテラスは怒り「もうツキヨミとは会わない」と言った。それで太陽と月は別々に空に昇るようになったとされる。
創建年は不詳だが、804年に行われた儀式の記録に「月讀宮」の文字が確認できるので、遅くともこの時代には月讀宮が崇敬されていたことがうかがえる。
尚、内宮別宮の「月読宮(月讀宮)」は伊勢市中村町742-1に鎮座するが、外宮別宮の「月夜見宮」は伊勢市中村町742-1に鎮座する。どちらも御祭神は月読尊で神社の名称も似ているが、それぞれ別の神社であり住所が異なるので注意。